WORKS
せんだいメディアテークで行われるアートミーツケア学会のビジュアル、デザインを担当しました。
多様な声をいろいろなテクスチャやパターンを使用し表現しています。
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震災から10年。1分、1日、1か月、1年、過ごした時間の集積です。
今回の大会の会場はせんだいメディアテーク。震災後の5月には、映像や写真などさまざまなメディアをアーカイブする取り組みをはじめました。10年がたってようやく語り始めた人もいるといいます。そこにあるのは、その地で生きた/生きている人の声や想い、体験の記憶です。
「ケア」と呼ばれる現場にもまた、さまざまな声があります。はっきりとした主張や困りごともあれば、か細い声や言葉にならない声も。みえにくく聞こえにくいものに心を寄せて、対話をし、すこし近づいたり、知ろうとしたりすること。ここにケアやアートの源泉を見ることができるように思います。
東北の土地や人の佇まいに根付いているもの、あるいはひととき、途切れてしまったもの。自然への畏怖、農と芸能や表現の境。さまざまな声に耳をすまし、これからの言葉をつむぐ時間を共に過ごせたら幸いです。